彼への恋

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「姫様!どこに行ってたのですか!
王も随分心配なさって…」
ミンが疲れ果てた様子で私を問い詰める。

どれくらいの時間が経ったのだろうか。金髪の彼はずっと側にいてくれた。

彼は優しかった。私が王子との結婚を嫌がっていることを話すとなぜだかわからないけど寂しそうな表情を見せた


名前…聞けばよかったなぁ。

「聞いてますか?アリババ王子は今夜はお休みになりましたよ。明日、国に帰られるそうで…」

「王子様か…」

王子様。彼が王子ならよかったのにと無意識に考えていた。

私の一目惚れにも近い初めての恋。
彼を傷つけてしまったことも知らず、高鳴る気持ちを抑えられずにいた。
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