彼への恋
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アリババは寝室にいた。
今日会った彼女はお姫様だ。
自分と結婚したくないがために涙を流し逃げ出した彼女を目の前にして王子であることを言い出せなかった。
「くそっ!やっぱり俺かっこわりぃな…」
何も言えなかったのは他でもない。姫に嫌われたくなかったからだ。
「何がかっこ悪いんだい?」
「えっ!?アラジン!!」
「ん?」
ニコニコして首を傾げるアラジン。
「伝えたいことあるなら今から行けばいいさ。ね、モルさん(^ ^)」
「はぁ?!え!?えーっ!!?」
またもやいつかと同じ手口でモルジアナにお姫様抱っこされるアリババ。
そんなアリババをアラジンは嬉しそうに眺めていた。
「頑張って、アリババくん。」