宵闇の蝶
□プロローグ
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――ってよ
うわぁ・・さいってぇ
――君のこと、信じてたのに・・・
(ちがうよ・・わたし、なにもしてないよ・・)
嘘吐くなっつの!!
――ちゃんが泣いてたんだよ!!
だったらさ、お前が――ちゃんにやった事・・おれ達がやっても同じじゃね?
良い考えだな!これは苛めじゃなくて報復だ。躾の一貫だよ
(やめて、やめて、・・・やってないの・・信じて・・・っ)
失望したぜ
(っ)
もう、お前なんてダチじゃねぇよ
もう、話しかけないで
最低だよ・・・
(違うの・・違うの、わたし・・っわたし、)
やってないの
わたしじゃないの、
みんな、離れて行っちゃった・・
信じてたのに、みんなは信じてくれなかった
一人になった
独りになった
辛い
痛い
寂しい
怖い
泣いて、泣いて
泣き続けたら涙は枯れた。
わたしの世界は、真っ暗になった・・。
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