ハイガクラ

□第2話
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家を出てから月日が流れた。



お兄様やお姉様、共にうまれた兄たちが恋しくなる度に夜な夜な1人で泣いた。

人恋しいこともあった。

それでも、誰にも関わらず、誰にも会わず。
この老婆のような不気味な白髪を、呪われたような金色と銀色のオッドアイを隠して生きてきた。

はじめて外の人に見られたとき『化け物』と言われたのが私を臆病にさせた。





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