夢回廊
□思惑
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あの飲み会（※「酒の力」参照）から数ヵ月後、刹那はいつも通り仕事をしていた。
「ぁ、刹那様！」
突然、フルフルが事務所に飛び込んできた。
「どうしました？慌てているようですが…。」
「あの…、六代目が、撃たれたそうです…!!今、柏木さんから、お電話が!!」
「…!!代わりなさい。」
刹那がフルフルから電話を奪い取った。
「柏木さん、私です。一体何があったんですか!?」
『刹那か…。落ち着いて聞いてくれ。実はな…』
柏木から聞いた話によると、大吾は、風間に似た人物に撃たれたという。
そして、土地の権利書が奪われていたらしい。
『今日、緊急で幹部会を開く。刹那も来てくれ。じゃあ、また幹部会でな。』
「あっ、ちょっ…。」
電話は一方的に切れてしまった。
「…フルフル、スーツを用意してください。出掛けます。」
「わかりました。」
刹那は、フルフルが用意したスーツに着替えた。