夢回廊
□出会いなんてこんなもの
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「じゃあ、どうしてです?」
「私は、私が認めた人としか関係を築きたくないんです。…そう、私が認めた人しか…。」
「だったら、尚更会ってみるべきなのでは?」
ゼパルが不思議そうに聞いてきた。
「会うなら会うで、あちらから来るべきでしょう。呼び出されてから行くようじゃあ、こっちが下だと認めてるみたいじゃないですか。私はそんなの嫌です。」
刹那の言い分に、ゼパルとフルフルは苦笑した。
「本当に僕達のボスはわがままだね、フルフル。」
「そうね、ゼパル。私達のボスはわがままだわ。」
お互いにそう言い合い、笑う。
「…はぁ。どうせ明日も来るんでしょうね…。」
刹那は二人の様子を眺めながら小さく呟いた。