夢回廊
□出会いの連鎖
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「ええやんかぁ、大吾ちゃんもまんざらでもなさそうやったでぇ?」
「大吾も大吾です。」
刹那はため息をつく。
「否定もせずにどもるものですから、誤解されて当然です。」
「せやな。」
「貴方は自分がしたことを少しは反省してください。」
「おぼぁっ!!」
刹那は今度は真顔で真島の顔面に蹴りを入れた。
「痛〜〜…、もうホンマ、刹那ちゃんからのDVが絶えへんで〜…。」
「今度そんな噂流したら、頭なくなりますから。」
刹那の目がキラン、と一瞬輝いたような気がした。
「俺は強い奴が好きやからなぁ、喧嘩すんねやったらいつでも歓迎やでぇ?」
「…知りませんよ、そんなこと。じゃあ、失礼します。」
刹那は足早にその場を去っていった。
(ホンマ、刹那ちゃんはいつ見てもかわええなっ!)
(…もう、本当に嫌いです、あの人…)