夢回廊


□出会いの連鎖
4ページ/4ページ





「ええやんかぁ、大吾ちゃんもまんざらでもなさそうやったでぇ?」




「大吾も大吾です。」




刹那はため息をつく。




「否定もせずにどもるものですから、誤解されて当然です。」




「せやな。」




「貴方は自分がしたことを少しは反省してください。」




「おぼぁっ!!」




刹那は今度は真顔で真島の顔面に蹴りを入れた。




「痛〜〜…、もうホンマ、刹那ちゃんからのDVが絶えへんで〜…。」




「今度そんな噂流したら、頭なくなりますから。」




刹那の目がキラン、と一瞬輝いたような気がした。




「俺は強い奴が好きやからなぁ、喧嘩すんねやったらいつでも歓迎やでぇ?」




「…知りませんよ、そんなこと。じゃあ、失礼します。」




刹那は足早にその場を去っていった。






(ホンマ、刹那ちゃんはいつ見てもかわええなっ!)
(…もう、本当に嫌いです、あの人…)
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ