夢回廊
□思惑
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「うーん、死相が出てるねぇ。」
突然、神田の前にゼパルが現れた。
「うおっ!?な、なんや!お前!!」
神田が尻餅をついた。
「ああ、ゼパル、フルフル。いいところに来ました。」
刹那の横に二人が並ぶ。
「この二人は私の部下のゼパルとフルフルといいます。」
二人は頭を下げる。
「私達は、鳳凰組での大半の仕事、また、ボディーガードの役目をしています。」
「僕達の仕事の邪魔をするようだったら、僕達の判断で容赦なく始末するから、覚悟していてね。」
ゼパルとフルフルがニヤリと笑う。
「なんだぁ?物騒なねぇちゃん達だなぁ。」
浜崎が言うと、ゼパルとフルフルは顔を見合わせてクスクスと笑った。
「何か勘違いされたらいけないから言っておくけど、ボクとフルフルは性別が違うんだ。」
「そうなの。私とゼパルとは性別が違うの。だから、勘違いしたらいけないわ。」
二人が言う。
その言葉を聞いて、鳳凰以外の全員はきょとんとした。
「つまり…、どっちかが男っちゅう訳か?」
「「それは内緒!」」
あははっ!!と笑う。
「じゃあ、私達は早速調査に向かいます。…ではまた。」
「刹那さん。」
峯が呼び止める。
「なんですか?」
「……いえ、なんでも、ありません。」
「……では。」
刹那達は出ていった。