□【ギルッツ】訓練【18歳以上】
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「ルッツ、ごめんな」

上官に報告を済ませて暖かい個室に移動したあとも、プロイセンはドイツに何度も謝って、背中の傷の手当をした。

「あの状況では仕方がないだろう」

ドイツはヒリヒリとした痛みに目をつぶりながら、さきほどの行為を思い出していた。

兄の鞭で自分の体に傷がつく。
それを兄は、どう思っていたんだろう。
異常な状況であるのに、どうして自分は耐えられたのだろう。


「・・・どうした?」

「いや、なんでもない」

プロイセンの声で我に返ったドイツは、コップにつがれた水を一気に飲み干した。

ドイツは、まだ傷が痛むので、硬い衣服ではなく柔らかいガウンに身を包んだ。

「あのさ、ルッツ」

「なんだ」

「あのとき、お前・・」

プロイセンは目を伏せた。

ドイツは、ベッドに座っているプロイセンの隣に腰掛けた。

「兄さんは、つらくなかったのか。」

「つらいのは、お前だろ。何もできなくて、ごめんな。」

「兄さんは俺が痛くないよう、加減していただろう。おかげで、ひどい傷にはならなくて済んだ。」

少し話をしたあとは消灯し、別々のベッドで眠った。

ドイツは夜中に目を覚ました

すると、兄の荒い息づかいが聞こえた。

「あ・・ルッツ・・」

悪い夢でも見てうなされているのか?
ドイツは、注意深く耳を傾けた。

「・・はぁ、あぁ・・・」

プロイセンは布団の中で切羽詰まった声を出していた。
ドイツは、複雑な気持ちを抱えながら布団を出た。

「兄さん、どうしたんだ」

「ル・・・ルッツ!?」

プロイセンは、ドイツを見て焦っていた。

(弟が鞭で打たれる様子を思い出しながら抜いてました、なんて言えるかよ。)
そう思いながら、不謹慎な想像にふけっていた自分を恥じた。

「い、いや、何でもねーから。早く寝ろ。おやすみ。」

「大丈夫なのか?」

「ああ。」

「じゃあ・・おやすみ。」

ドイツは自分のベッドに戻って、下半身に手をのばした。
兄に打たれる感覚を思い起こし、四つん這いになる。

ふいに、ベッドが軋む音がした。
プロイセンが乗ってきたのだ。

「なっ・・兄さん」

プロイセンはドイツの布団をはいで、足の間に頭を入れ、ドイツを舐めた。

「あのときのこと思い出して抜いてたのか?やっぱりルッツはヤラシーのな」

ドイツは、震えながら兄の頭を自らの股間に押し付けた。

「違う・・鞭を持った兄さんが・・かっこよかったから」

「ふーん・・何なら普段から持ち歩いてもいいんだぜ。打たれ足りねーならまたやってやろうか?」

プロイセンの口の中で、ドイツがビクンと跳ねた。

「兄さんだって・・」

「ん?」

「兄さんだって、さっき、俺で抜いてたんじゃないのか」

確かな根拠はなかったが、寝台で吐息まじりに名前を呼ばれては、そうとしか思えなかった。

プロイセンは、無言でドイツの根元を強く握った。

「くっ・・」

ドイツが苦しげにうめくと、プロイセンは満足そうに笑った。

「敵の前でみっともなくイきやがって」

「兄さん・・!気付いていたのか。」

ドイツは顔から火が出そうになりながら、自分のものをしゃぶる兄から目をそらした。

「悪い子にはお仕置きだな、ルッツ」
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