□【露米】ドールハウス【15歳以上】
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ろこめ監禁
露視点

「ファック・・」

アメリカくんがそうつぶやくのが聞こえた。
でも僕は、聞こえないふりをした。

アメリカくんと僕、どうして仲良くできないんだろう。
アメリカくんを見ていると、なぜかいじめたくなっちゃうんだよね。

「・・ロシア・・」

ナイフを当てても、まだ反抗的な目で見てくるし。
もっと可愛い顔を見せてくれたらいいのにな。

「ロシア・・愛してる」

「ふうん・・」

おもしろくない。

「愛してる」

「ほんとう?」

「愛してる」

アメリカくんの声に、感情はない。
ただ発音しているだけ、というような感じだ。

アメリカくんの胸を直に手でさわったら、一瞬いやがるような動きをしてから、またすぐに動かなくなった。

今のアメリカくんは、少し可愛いかも。

「ねーえアメリカくん」

「愛してる」

「ほんとに愛してるの?」

「愛してる」

アメリカくんは、動かない。
僕がそうさせてしまったのだっけ。

僕は、アメリカくんの髪を撫でてみた。
金色の髪は、思ったよりさらさらしていた。

「愛してる」

「アメリカくん、お人形さんみたいだね。」

アメリカくんの目は、何も映していない。

「愛してる」

「僕のお人形にしてあげようか?」

「愛してる」

「フフ、僕も嬉しいよ」

アメリカくんのおなかはあったかくて、もっと触っていたかったけど、
おなかが冷えたら可哀想だから、別のところを触ってあげた。

アメリカくんは、小さく空気を吸い込んで、されるがままになっていた。

「アメリカくんあったかい?」

「熱い・・・」

「もっとあったかくしてあげるね。」

僕がアメリカくんのを口に入れたら、アメリカくんは辛そうな顔をした。
いつもそういう顔してたら、可愛いのに。

どうしていつも、僕を険しい目で見ているんだろう。
アメリカくんも、僕のことが大好きなんだね。

「アメリカくん・・愛してるよ」

「ロシア・・・愛してる」

なあんだ、僕たち両思いだね。

「めでたしめでたし。」

ぼくの口の中は、アメリカくんの味がした。

いつものアメリカくんが戻ってくる前に、今日のところは解放してあげる。

「アメリカくん」

僕は何も言わなくなったアメリカくんに挨拶をした。

「また遊ぼうね」
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