neta
□誰かに愛されたい少女と、誰かを愛したい少年の話
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以下、少年の独白
遠い遠い昔の昔、自分の年齢を考えればそこまで昔ではないのだけれど、母は言った。
『誰かに愛されたいなら、誰かを愛さなくてはならないわ。』
母の言葉の真意は愚か、愛される愛するの意味すらも分からなかった自分は、一言、母に問うた。
“一体、誰を愛せというのか。”
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