暗殺と変態と美少女と
□一次試験
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一次試験の試験管はサトツとい人で、内容はまだよくわからない。
今のところただ地下を走っているだけ。
走って走って走って。
それだけだ。
まあ、ただ走るっても精神的苦痛はあるし、落ちる人は落ちるだろう。
さて、ただ走ってるだけってもおもしろくない。
すでにヒソカは行方不明。
誰かと話すくらいしかひまつぶしはできないだろう。
私はあたりを見回し、誰と話すか考えていた。
すると、99番と405番と仲良く話しているのが見えた。
あの99番、念は使えないみたいだけど、普通じゃない。
きっとかなり訓練している。
面白そう。
私はペースを落とし、彼らに近づいた。
「ねえ、きみたち」
だが、私が声をかけるより先にトンパが彼らに声をかけた。
あ、あいつ。
子供にまで卑怯なことをするつもりか?
まあ、ちょうどいい。
「あ、トンパさん。よかったらまたジュースくれない?」
私が作り笑顔で彼の肩に手を置くと、激しく同様し、離れていった。
「トンパさんの知り合い?」
トゲトゲした黒い髪の男の子が、私と去って行ったトンパを交互にみる。
「違うよ。あの人さっき私に下剤入りジュース渡してきたんだ。だから、もしかしてきみたちにも変なことするんじゃないかと思って」
「うそ!そういえば俺たちがもらったジュースも味変だったな。あれ、下剤だったんだ」
「飲んだの?」
「ううん。口にいれたら味がおかしかったから、全部流した」
なるほど。
下剤とはわからなかったけど、味の変化はわかったんだ。
将来有望ね。
「でも、ありがとう。俺はゴン。きみ名前は?」
「私は名無しさん。よろしくね」
「俺はレオリオだ」
「私はクラピカ」
「俺、キルア」
ゴンが黒髪でキルアが銀髪で、クラピカが金髪でレオリオがスーツか。
「よろしく」
それからしばらく5人で走り続けた。