暗殺と変態と美少女と

□二次試験
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二次試験開始時刻と同時に現れたのは、巨体の男とピンク色の髪の奇抜な女性だった。

「お待たせ」

この二人が二次試験の試験管なのだそうだ。

美食ハンターって、そんなのもあるんだ。

ハンターにもいろいろあるんだな。

課題が料理と聞いて、受験生たちが苛立っている。

ま、私は何気に料理得意だから問題ないけど。

ヒソカも料理できるしね。

二次試験はまず大男ブハラの指定する料理を作り、そこで合格したものだけが、女性試験管メンチの指定する料理を作れるのだそうだ。


さ、どんな料理かなー。


「じゃあ、俺が指定料理はブタの丸焼き」

「「ブタの丸焼き??」」

「この森に住む凶暴なブタ、グレートスタンプ」

グレートスタンプ?

どんなブタだろうと想像していると、後ろにいた数十人の受験生が巨大なブタの集団に体当たりされた。


「わあ、おっきい!」

私お肉大好きなんだよね……って私が食べるわけじゃないか。

あれをしとめて丸焼きにすればいいのね。
簡単じゃん。


「では、二次試験スタート!」

ブハラの合図で二次試験がスタートした。


グレートスタンプを探しに森に行くと、すでに何人もの受験生がブタと格闘し、負けていた。

弱いなあ、みんな。まあ、一次試験終わってすぐこれって、常人じゃあ無理か。


さあ、行くか。

森の奥に進むと一匹のグレートスタンプと目が合い、こちらに向かってきた。

「おいで、グレートスタンプ」

念を両手に溜め、一気に力をこめると長い氷の剣に変える。

真直ぐ走ってくるグレートスタンプをジャンプして避け、勢いよく頭めがけて剣を振り下ろした。


グレートスタンプはうなり声をあげながら倒れた。


「楽勝」

これを焼いてブハラに渡せば終了ね。
なんていうか、手ごたえないなあ……。
 

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