綱髑〜あの口づけのあとから〜

□第一話「時を越えて」
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第一話「時を越えて」


俺の名前は沢田綱吉、あるところではダメツナ、十代目、ツナ、ボス…なんて呼ばれていたなぁ…

あのたくさんの戦いの後は平和な毎日で中2が終わろうとしていた…


それで俺も来年は受験生、リボーンにはしっかり勉強して高校は行ってもいいと言われたけれど「ある程度」のところまで行けないとお前はイタリアに向かわせるとか言われたしなぁ…

絶対高校には行きたいもん。でも憂鬱だなぁ

あ、こんなぼーっとしてる場合じゃなかった!今日はお兄さんの卒業式だ!行かなきゃ

ドアを開けると真ん中分けの柄の悪そうな少年がいた

獄寺「十代目!おはようございます!」

ツナ「おはよう、獄寺君」

その後ろから彼よりも背の高い少年が声をかける

山本「よう!ツナ!」

ツナ「おはよう、山本」




前まではこの三人で学校に行ってた、前までは

「ボス、おはよう…」

ツナ「おはよう、クローム、」

彼女は俺の家から近いこともあって学校に一緒に行ってる

山本「よ!クローム」

獄寺「また十代目のことを狙いに…」








卒業式後


了平「みんな、極限にありがとう!」

ツナ「お兄さん…」

了平「俺は高校へ行っても極限にボクシングを極める!」

「結局、高校でもお前と一緒か、笹川了平」
 
了平「青葉紅葉…」

ツナ「そういえばお兄さん達ってどこに進学するんだっけ?」

リボーン「並盛北高校だぞ」

ツナ「リボーン!!て、並盛北高校!」

山本「あ、あそこって確か…」

獄寺「偏差値65はいってるぞ」

了平「うむ、勉強したからな!」

紅葉「結局、そう言う事だ」

獄寺「んな、この前まで補習に引っかかってた筈なのに」

リボーン「ん、ツナお前も並北に行ける頭になれ、無理だったらイタリアに行け、そう言う事だ」

極限にスポーツ推薦ということは言わなくて良いのか?

知らぬ、結局言わない方がいい

というコソコソ言う声は聞こえていなかった

翌日



リボーン「起きろ!ダメツナ!」

ツナ「いたっ、今日は土曜日だろ?学校はないぞ!リボーン!」

リボーン「何言ってやがんだ、土曜参観だぞ、」

ツナ「ま、ま、ま、まさか!お前!」

リボーン「ママンと行くぞ」

ツナ「んな!!!」

リボーン「因みに骸も来るとか言ってたぞ、クロームを見に」

ツナ「んなぁぁぁあ!!そんな事したら学校が!!!」

リボーン「大変だな、ツナ」ニヤ

ツナ「お前も少しはやばいと思えよ!」

リボーン「おい、遅刻するぞ、クロームが迎えに来てる」

ツナ「急がなきゃ!!」



クローム「ボス…おはよう…」

ツナ「ごめん!クローム!」

クローム「気にしないで、獄寺君と山本君はいないの?」

ツナ「山本は朝練、獄寺君は多分SHITT-P!に追いかけられてるから逃げるんだと思う」

クローム「ボスも大変…なんだ…」

ツナ「ん?俺は関係ないけど…」

クローム「だってちゃんと把握してるじゃない…」

ツナ「そーなのかな…」









クフフ…僕のクロームとここまで仲良くなるとは…意外ですね…沢田綱吉…

ですが貴方は平和にいきれない運命のようです…


守護者がまとまっているように見えるだけ…

だが、実際は違う…

簡単にバラバラになる…

彼はそれに気付いていない…

クフフ…どうなるか見物ですね…

沢田綱吉…

今日はとりあえず君の日常を見させてもらいますよ…


クローム「ボス、急ご」

ツナ「あ、うん」





学校にて

山本「よ!ツナ!」

獄寺「十代目!お早うございます!」

ツナ「おはよう、二人とも」

山本「土曜日に学校に行かなきゃなんてなんか久しぶりなのな」

ツナ「そうだね、今日って何をやるんだっけ?」

獄寺「体育や道徳等の五教科以外のをやるようですよ」

それってラッキーなのかな…





「おい!席につけ!」

「あ、あいつって!!!」

「出た…参観日に現れる鬼教師…」

「リボ山!!」

ツナ「んなぁ!!」

リボ山「うるさいぞ、ツナ、もう授業は始まってんだ」

獄寺「じゅ、十代目!」

クローム「ボス…落ち着いて…。」

リボ山「保護者の皆様がいらっしゃったぞ、号令」

な!母さんも??

まだいないか…

だが、ツナの隣の少女は小さく呟いた

クローム「骸様…もう来たんだ…早い…」

ツナ「え?」

そう思った刹那のことだ────

心の中に何者かが語りかけてくる────

クフフ…このマフィア風情が…楽しみにしてますよ…沢田綱吉…

綱吉に寒気が走る────

クロームがそれを助けるかのように語りかけてくる

骸様…やめて…ボスは悪くない…

クロームが語りかけてきたと思ったら不思議といつの間にか寒気は消えていた


リボ山「おい、ツナ、何やってんだボーっとして教科書を読め」

ニャ

リボ山が不敵な笑みを浮かべる

なんだろうと思ったがその理由はすぐにわかった。

リボ山「今日はせっかくですので親御さんにも参加してもらおうと思います。」

!?




授業は長いことあったがこんなに疲れた授業は綱吉は初めてだった。

骸が参加してきてリボーンと骸から責められる....これ以上疲れることがあるだろうか


四時間目が終わると帰宅になり、どっと疲れた
それを察したのか綱吉の元に話しかけてくる

だがそれは一人ではなかった....

京子「ツナ君、大丈夫?」

京子の声はかき消された....

霧の声によって....

クローム「大丈夫?ボス」

綱吉は霧の声は聞こえたが太陽の声は届かなかったようだ....霧に包まれたかのように....

ツナ「うん、ありがとうね、クローム、」

クローム「じゃあ帰ろ、一緒に家まで」

リボーン「ちなみに俺はママンとビアンキとチビ達と買物に行くから昼は自分で作れよ、チャオチャオ」

クローム「ボス、一緒に作ろ?」

ツナ「う、うん。」

なんか最近クロームと一緒にいることが多いよな?

なんでだろ....

というかそれが普通になってる....

京子ちゃんのことも気にならないし。

あれ?なんでだろ....

to be continued
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