ー新志ー運命共同体の歩む道
□第一話「待ちわびた日」
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第一話「待ちわびた日」
毛利蘭ー17歳、江戸川コナンー7歳、灰原哀ー7歳、
この年のある日、俺達はFBI、CIAの協力のもとで黒の組織を完全に壊滅することに成功した。そして解毒薬を灰原が作ることに成功し、江戸川コナンと灰原哀はそれぞれの親の都合で転校することになったので今は毛利宅でお別れパーティーが終わった。
コナン「あいつら泣いてたな…。」
哀「そうね…。博士も先月居なくなったばかりなのに…。」
そう、博士も居なくなってしまった、と言っても死んだのではなく海外で発明が注目されたためアメリカで研究をしている。
コナン「だな。蘭にも泣かれたし…。」
哀「ふっ、でも明日からは堂々とイチャつけるじゃない?」
コナン「バ、バーロー!」
哀「じゃあ、私の家こっちだから。じゃあ」
コナン「おい、おまえはどうするんだ?」
哀「何処かの研究所に行こうかあの子達の面倒を見るか迷ってるとこ」
コナン「そーか。ま、じゃーな!」
哀「ええ…。」
その日私はお母さんとお姉ちゃんが出てくる夢を見た。
(志保、志保、)
哀「ん??」
(志保、お姉ちゃんよ)
哀「お姉…ちゃん?」
(そうよ、お姉ちゃんよ、志保、黒の組織を倒したようね…。ありがとう、志保)
哀「う、うん」
(そうよ、志保、お母さんとお姉ちゃんのいうことを聞いて、)
哀「う、、うん」
(私達は死んでしまってもう何かすると言うことは出来ないけれど貴方にはまだまだやれる事があるのやりたいことなんでもね。だから簡単に夢を諦めて欲しくないの。志保!頑張りなさいよ!)
哀「お姉ちゃん…お母さん…」
(こっちの方から見守ってるわ!)
ー翌日ー
哀「夢...?でもお母さんとお姉ちゃんの言う通りだわ...。」
そのころ工藤新一は...
新一「やべ!!遅刻だ!早くしないと!!」
蘭「新一ィ!」
新一「わーってる!!!」
蘭「じゃあ私はここから部活だから」
新一「おう、じゃーな」
そして――
翌日に事件が起きた――
この時の俺には理解できなかった――
俺は普通に学校へ行き朝のホームルームを推理小説のことを考えながら話半分で担任の話を聞いていたら――
先生がとんでもないことを言った。
「転校生を紹介する」
「うわっ、美人!」
俺は転校生には見向きもせず推理小説のトリックを考えていた――
その時までは――
蘭「うわー、ハーフかなぁ」
ハーフ?
園子「ウェーブかかってて可愛い」
ウェーブ?
世良「すごく大人びているね、ボク達と同じ年とは思えないね」
大人びている?
「自己紹介をしなさい。」
「はい。」
この声――
「イギリスから帰国してきました。宮野志保です。よろしく。」
宮 野 志 保 ?
「席は....工藤のとなりに行ってくれ」
新一「灰 原?」
志保「私は宮野志保、灰原哀ではないわ」
新一「なんでおまえが!?」
志保「高校生って憧れだったのよね、私、組織の支配下に置かれてて勉強漬けの毎日。だから体も戻ったことだし近くの帝丹高校に来たの」
新一「なんで二年なんだよ、おめー84歳のババアだろ」
志保「言わなかったかしら?嘘、あなたとお似合いの18歳よって」
ドキッ
不覚にもドキってしちまった....蘭が好きな筈なのに....なんでだろう....。
新一「へっ、そんなのわかってて言ってるに決まってるだろーが」
志保「ならいいわ。」
新一「つーかおめーも考えろよな。なんで終業式の日に転校してくるかな、」
志保「だってベルモットが....」
"今日転校しないと転校の手配はしない。どうする?sherry...."
志保「って言われて」
新一「確かにあいつならやりそうだが....」
成程ね、組織を裏切った者同士助け合ってるのね....。
「――てことで。二学期も頑張るように」
ピリリ ピリリ
新一「服部か?俺だけど....ああ....何?わかった、ああここにいる....警視庁に....今からか?了解、すぐ行く」
蘭「服部君?」
新一「ああ、」
警視庁に私も行くのよね....準備しなきゃ....
新一「おい、警視庁行くから準備しろ」
蘭「あ、う」
志保「わかったわ。急ぎましょう」
宮野さんの声で私の声はかき消された
志保「お昼くらい奢りなさいよ」
新一「ちっ、わーったよ」
なんか....新一....楽しそう....
誰なの?宮野さんって、
何者なの?宮野さんって
ねぇ、新一!答えてよ!ねぇ!
新一「じゃーな、蘭」
なんだか、また新一が私の前から消えそうな....そんな気がした。
To be continue....