main(銀土)

□半分こなんか納得いかない R
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「本当じめじめしてあちいなー」

朝、大好きな結野アナのお天気コーナーを見たら梅雨入りと言っていた。しかし今日は雨が降る気配すらない蒸し蒸しじめじめの晴れ。別に晴れるのはいいが梅雨と言うのに雨が降らないのは日本の四季折々な環境からしてどうなのだろうかと、団子屋でだらだらしていた坂田銀時は思う。

本日は水曜日。世間一般では週の折り返しとでも言うのだろうか。街行く人は『まだ水曜なのか』とでも言いたげな疲れた顔でせっせと歩いている。万事屋は仕事が入らない限り毎日が休日みたいなものだ。おかげて金はないわジャンプは読み飽きたわ時間は持て余してるだで特にする事もないので団子屋で2時間も時間を潰してる有様だ。

ろくに給料もくれない万事屋の主人に愛想を尽かして、神楽は新八と共に新八の家に遊びに行ってしまった。今頃おやつでも食べているのだろう。

万事屋に人がいない状態なので、もし来客や依頼が来た時は取り逃がしてしまうので早く帰ろう という気さえ起きない。


はあ、暇だ。ケツも痛くなってきたしぶらぶらすっか。

やっと退いてくれたかと団子屋の店主はため息混じりの笑顔で「またよろしくねー」と見送った。
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