02/20の日記

19:35
日記カミュSSA
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カミュの手の暖かさに救われる。

「すっかり冷え切っているな」
「こんなに並ばされるなんて思わなかったのよ」
「確かに…この時間のかかり方は異常だな」
「でしょ、何かおかしいわよ」

そして待つこと30分以上、ようやく店内へと入ることができた。
人数制限の上、スタッフの動きも悪いせいなのか、店内もカオスだった。

「これは、ひどいな」
「ホントにね、カミュはいつものテリーヌでいいわよね?」
「ああ」

ショーケースに目当てのものを確認すると、私はすかさず手の空いているスタッフに声をかけて会計へと進んだ。
店内を見渡すとカミュの姿がなく、バレンタイン用にラッピングして貰ったチョコレート持って店内を後にした。

「カミュ、先に出ていたのね。寒いから店内で待っていてくれたらよかったのに」
「声をかけずに、すまない。私からも貴女へ」
「え?これってまさか…」
「バレンタイン限定だそうだ」
「これって完全予約制だったんじゃ…よく買えたわね。って、いつの間に会計終わってたの?」
「貴女が食べたがっていたからな、数日前予約に来て今日引き取るだけだったのだ。そこに貴女が並んでいて…」
「そういう事だったのね、何かごめんね。一緒に並ばせて」
「不機嫌な貴方の顔も見れたし、興味深く面白かった」
「そんなにヒドイ顔してた?!」
「鬼の形相だったぞ」
「えー、鬼だなんて…ひどい!」
「冗談だ」
「ありがとう、カミュ」
「どういたしまして」

お互いに渡すチョコ―レートを選んだ私たちは、雪がちらつく街をゆっくりと家路に向かう。
カミュの言葉に少しむくれながらも、先程まで感じていた寒さはなかった。

fin

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まさかこんな長くなるとは…
いつもながら駄文で申し訳ございません。。。

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