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□Marking
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「ちょっと休憩」

突如、彼はそう告げると何の躊躇いもなく硬度の増した自身を取り出し、仰向けに寝転がった。放置プレイなんてお互いに好みではない。いつも手っ取り早く中に出すだけ。ほくそ笑む彼に多量の疑問符を並べたが、それは自らの性器に目一杯ローションを塗りたくる彼を見て解消された。

「ね、キル」

言葉にせずともイル兄の要望は顕著だ。後頭部に手を組む彼は、無表情に余裕を覗かせながらも俺が降ってくるのを今か今かと待ち望んでいる。

「っつあ、は」

俺は喜んで受け入れた。自ら迎え入れる彼自身は血液かローションかわからないやらしい音を出す。先程より強く食い込む彼に嗚咽が込み上げて、身体を強張らせるとどうやら感じてくれたらしい。

「いいよ、キル」

「イ、ル兄っ」

彼の性器は俺の性感帯を刺激しながら着実に質量を増した。イル兄の逞しい腹筋に手をやると、手伝ってやると言わんばかりに恩着せがましく俺の腰を支えてくれる。より激しく出入りするようになると最早限界で、俺なんかはすぐに果ててしまうのだった。

「っああ、あ、あんっ」

「きつ…っ」

弓形に喘ぐ俺を尻目に彼はまだ情け容赦ない。身体を反転させ、今度は後ろから動物的に俺を貪った。四つん這いで臀部を差し出す俺はしかも惨めで、彼にされるがまま。まさかまた脳に小細工でもされたのかとあわや疑心暗鬼である。

「っあ」

「いっ、んやぁ、イル兄、もっ」

「そうだね、もういいかな」

俺が二度目の絶頂を迎えると、瞬く間に彼が出ていって俺の視界を圧迫した。生臭く温いそれは相変わらず不味い。てっきり中に出されるものだと思っていたために無意識に向けた顔には、まさにぶっかけられたと言うにふさわしい量の精子が泳いでいる。

「んあ、ふっ」

「とっても綺麗だよ」

そのままフェラチオに励むと、彼は優しく俺のくせ毛をならした。睫毛にまとわりつく精液が不快極まりない。そうして俺はすぐに性器を取り上げられてしまった。


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