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□ソナタ第28番ホ短調
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「んんぅ、おっき、いぃ」

ヂートゥに覆い被さるような形でピトーが腰をつけました。太ももを撫でる四本指が誘われるままに蕾を抉じ開けます。

「ふふ、僕のがおいしい?おいしいなら尻尾を振ってみてよ」

「ふんっ、くうぅっ、はあ、あ」

ヂートゥの尻尾が暴れている。

「いい子だニャ。じゃあ僕も」

「はぐうぅんっ…ひあっ、ふ、あふぅ!」

ピトーはヂートゥの上で腰を打ちつけながら、特有の長い尻尾を鞭に見立てて空いた背中をぶちました。出し入れが加速するに連れ、言葉少なに、その静けさから、結合部で肉のぶつかる音、血と先走りが混ざる音、呼吸音、スプリングの軋む音が際立って色欲を高めます。私のマスターベーションも捗りました。

「ん、んああっ…も、だめっです、ピト、殿っ、あ、イっちゃいますぅっ!」

背中が真っ赤に腫れた頃、ピトーは一度自分の尻尾をのかし、四つん這いで胸をぴったりとヂートゥに付けました。腰の動きは止めません。両手をヂートゥの下に滑り込ませると、乳頭を探って摘み上げてやりました。そろそろクライマックスでしょうか。

「ふ、んんっ、あ、あっあっ」

「ヂートゥ、君はっ、僕のだよ」

「ピトー、殿、はあっ、出ますっ、出ちゃいま、っはああんっ!」

「んニャっ!」

ヂートゥの項に噛み付いて、二人は果てたようでした。ピトーが性器を引き抜くとき、ヂートゥは小さく呻るような声をあげました。そう言えば、猫には排卵を誘発させるトゲのようなものが男性器に備わっているといいます。メスならまだしも、オス相手では荷が重かったのでしょうね。
私はこのへんで失礼します。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調を弾かないとどうにかなってしまいそうだ。

「まさかプフもヂートゥを狙っていただニャんて。同じ親から生まれたもの同士、趣味が似るのは致し方ないか」

「…アンタだろどう考えても」

end.

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