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□マドンな腰つき
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フィストファックあり。





俺はネフェルピトーの愛玩動物だった。
どういうわけか俺を気にいったらしい氏の愛情表現は専らセックスにある。それも一般に好まれるような情調は毛頭持ち合わせておらず、極めてサディスティックに、凌辱の限りを尽くしたそれにはさすが俺も腰が引けた。ピトーがその腰を捕まえてことに性器を打ちつけるのはもはや慣例と言っていい。されど、今晩に限って彼のその柔い手指が俺の腰に伸びるまでは容易でなかった。

「ニャにしてんの、早くいれなよ」

「ううう、ピトー殿……」

「可愛いヂートゥ。だけど許してあげないよ。これはお仕置きだからニャ」

ピトーの中指が人為的に上を指す。午前零時前の宮殿で、ピトーに出くわしたのが運の尽き、俺は空き部屋に押し込まれていた。

「でもぉ…」

「僕は怒っているんだよ。能力開花のためとは言え、宮殿に来て一番にプフに会いにいくだニャんて」

「そ、れはっ」

「ヂートゥは僕のものじゃないの?」

「ピトー殿の、もの、です」

「そうだよね。でも君が会いたいのは僕じゃなかった。こんな風に廊下で擦れ違わなければ、きっと知ることもなかったんだろうね」

中に入るなり髪を掴みかかってディープキスを強いられた。口唇を抉じ開けて激しく舌を舐られると途端におとなしくなるような現金な身である。俺は自らの円を棚上げしてまで頭を垂れるピトー殿に一種の優越感に似た興奮を覚え、息も絶え絶えにその、怒気に侵された猫目を見た。愛くるしい見目から想像するに難い舌打ちを一つ浴びせられ、ピトーは俺の耳を齧りながら空いた手を股間に這わす。

「プフのことが好きなの?」

「ちがっ」

「じゃあなんでキスだけで勃起してるの?想像した?ねえ、本当はプフにこうしてほしいんじゃないの?」

「い、あアッ」

「すごい音だよ、聞こえる?ほら、ぐちゅぐちゅうるさい」

「あっあっ」

「プフが見たらどう思うかニャ。折角将来性を見込んで繭にまで入れた蟻が、ちょっと触られただけでいやらしく我慢汁を垂れ流すような淫乱だったと知れたら、理想論者の彼のことだ。もしか錯乱して身投げしてしまうかもしれないね」

「あんッ、は、ピトー殿」

「それとももうこっちを触ってもらった?」

「あっ、そこ、はあっんぅ」

尖った爪がアヌスに触れて大仰に肩が跳ねた。最近は街に出ることが多く、行為自体とても久しいのにピトーは情け容赦ない。かと思えば今度は入口を揉み解すように優しく指の腹で焦らし撫でてくる。それなりに場数をこなしているからこそ、彼の加虐性欲と暫くぶりのことに逸る気持ちは体現された。

「あ、んんっ、ピトー、殿ぉ」

「なあに、腰を揺らしているだけじゃわからニャいよ」

「指、ほしいっ、です、早く中にぃ」

「そう、だから言ったでしょ。僕の指を貸してあげる。好きに使ってもらってかまわないよ」

「そんな、恐れ多くてっ、とても」

「何を今更。ヂートゥはオスにここを遮二無二穿ってもらうのが好きだろ?いきなり挿入されるのも嫌いじゃないんだろうけど、もう何ヵ月も僕をやれていない。ドクターブライスでの人口肛門は僕も気乗りしないからニャ」


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