銀の過去
□人はなかなか変われない
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登「そうかい…なるほどね」
この銀時を見ては信じるしかなかった
神「ばぁさん、銀ちゃんは……」
登「大丈夫だよ…」
お登勢は悲しそうな顔をしている神楽の頭をぐしゃぐしゃと撫でた
そうして視線を銀時に向けた
登「…銀時、あんたの記憶はどこまであるんだい?」
銀「……どこまでって…」
お登勢の問いかけに銀時は答えに悩ませた
登「別に無理に答えなくてもいいよ…」
新「そうだ、お登勢さんお願いしますいつも銀さんが作ってたやつ作ってくれませんか?」
新八はきっとそれを食べれば銀時が少しでも警戒心をとってくれることにかけた
登「ちょっと待ってな…」
お登勢はカウンターの奥へ入っていった
しばらくたつと1つ丼を持ってお登勢が戻ってきた
そしてその丼をカウンターにおいた
銀時は扉の横にずっと立っていた
登「いつまでそんなとこに突っ立ってんだいさっさとこっちにきて食べな」
銀「…」
だが銀時は一回視線を向けたがすぐにまたそらした
そんな銀時を見た神楽は銀時の腕を掴み丼が置かれている前の椅子に座らせた
神「…早く食べるある」
銀時は目と口を大きくあけた
そして銀時はその置かれた丼を見て驚いた
その丼には米の上にただ小豆がのせられていただけのものだった
なぜ自分の好物を知っているのか
と
新「食べないんですか?銀さんの好物でしょ」
だがそれでも銀時は食べようとしない
そんな銀時をいらいらしたのか神楽は銀時の頭を思い切り丼に叩きつけた
新「ちょ、か、神楽ちゃん!?」
神「なんかイライラしてきたから
よ」
丼に顔を突っ込んでいた銀時がゆっくりと顔をあげた
銀「…一体お前らなんなんだよ…なんでそこまで俺に構う…?」
顔の小豆を袖でふきながら銀時は新八と神楽に聞いた
神新「ただの腐れ縁ですある」
二人はまっすぐ銀時を見て答えた