戦国BASARA
□無情に見えて...
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※アニメ一期パロ
‐奥州‐
老爺「おい聞いたかね!?政宗様が鉛玉を食らったそうじゃ!」
老婆「あの政宗様がかえ…?!」
女一「国主様が撃たれるなんて余程のことでない限りあり得ねぇべ!?」
女ニ「んだ!きっと何かの間違いっつぁ」
子供「ねぇねぇ母さん。えらい人がおけがしちゃったって本当?」
母親「どうしたの?急に」
子供「あっちのおばちゃんがね、言ってたの」
母親「…悪い噂よ。皆にもそう言うのよ?」
侍女一「政宗様が鉛玉を受けたそうよ」
侍女ニ「ご無事かしら…」
侍女三「ちょっとぉ、政宗様を信じてないのぉ?」
侍女ニ「そういう訳じゃ…」
『……』
侍女四「皆さん政宗様がどのようなお方かをよくご存知でしょう?」
侍女五「心配するだけ無駄よ」
侍女一「それもそうね…」
ギシッ
「「!?」」
侍女三「こ、これは藍朱様…」
侍女一「如何なさいました…?」
「…いや、見回りを致していただけだ」
侍女四「さ、左様で…」
「…、俺の前で主様を心配するは愚弄するものと見做す故、気を付けられよ」
「「-ビクッ- は、はい…」」
「邪魔をしてしまい、申し訳ない。失礼致す」
軽く会釈をすると侍女たちは慌てて頭を下げ、
「私共こそ」と返してきた。
それを横目に見ると、少し足早に去って行った。
侍女ニ「…藍朱様ってよく分からない方ね…」
侍女三「そうねぇ。無慈悲というかぁ、無情というかぁ…」
侍女四「心配ではないのでしょうか?」
侍女一「さあ?」
侍女五「あの感じだし、そうじゃないの?」
侍女六「そ、それは違…」
ミシッ
侍女長「貴女達、何を話しているの。口ではなく手を動かしなさいな」
「「す、すみません(冷や汗)」」
侍女六「……。
(藍朱様は左様な方では…)」
侍女長「どうかして?」
侍女六「ぃ、いえ…」