異世界旅行者エジプトへ行く

□7章 ダークブルームーン
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「承太郎、花京院。その学生服はなんとかならんのか?そのカッコーで旅を続けるのか。クソ暑くないの?」



「僕らは学生でして・・・
ガクセーはガクセーらしくですよ。」



「・・・・フン」



『あれ、どうかしましたか?ジョセフさん。』



「お前もだ、桐斗!」



『え!?何がですか!?』




ジョセフさんと承太郎と典明が何やら話していたので声を掛けると、いきなりなんか言われました。怖い。


どうやら暑いのに学生服を着ている俺らが見ていて暑苦しいようだ。



確かに暑いな・・・。でも服はこれしか持ってきてないし・・・・・まあ、向こうで買えばいいよな!




「はなせ!はなしやがれこのボンクラがーッ!!」



・・・・・なんだ?こんな子供みたいな声の人船に乗ってたっけ?



っていうか俺ら以外客は乗せないって言ってた気がするんだが・・・




「ちくしょうはなせッ!はなしやがれーーー!」


「静かにしてろ!ふてェーガキだッ!」



「おい・・・どうした!?
わしらの外には乗客は乗せない約束だぞ。」



「すみません、密航です。
このガキ、下の船倉に隠れてやがったんです。」



声と・・・帽子でよく見えないが、顔立ちからして女の子かな?


別に俺としては構わないんだけど、やっぱり危険な旅だからダメなんだろう。



船員さんがその子の顔で遊んでいるのを見ていると、急に子供が船員の腕に噛みついて海へ飛び込んだ。



わーーーー・・・・・。




「おほーーーーっ
飛び込んだぞ・・・元気いーっ」



「陸まで泳ぐ気だ。」



「どうする・・・?」



「・・・・・けっ、ほっときな。
泳ぎに自信があるから飛び込んだんだろうよ。」



上から、ジャン、典明、ジョセフさん、承太郎だ。


確かに承太郎の言う通り泳ぎには自信があるのだろうけれど・・・・



『・・・自信はあるかもしれねぇ。けど、やばいぞ。』



「なにがだ?」



「こっ・・・この辺はサメが集まっている海域なんだ!!」



「なっ!
おい小僧!もどれーッ!戻るんだ!危険だッ!」



泳いでいた子供がジョセフさんの声に後ろを振り返る。

既にサメは子供の目の前にまで迫っていた。



・・・・え?なんで俺がこんなに冷静かって?


いや、勘違いしないで?知らない奴なんかどうでもいい、って考えじゃあないからね!



ここからあそこまでの距離なら能力を発動できる。助けることは可能だから冷静なだけだから!



「チッ・・・」



それを見て承太郎が海へ飛び込む。すかさずスタープラチナを出すて、サメを殴った。



そうするとサメはおびえるように逃げていった。


ここからじゃあよく見えないが承太郎が子供を引っ張って船へと泳ぎ始めた。
・・・・と思ったら子供が帽子を取る。長いつやのある髪が帽子からでて、なかなかの美少女なんじゃあないかと思う。



・・・・その時、承太郎と子供の下にサメではない何かの大きな影ができた。



「!じょ・・・承太郎ッ!下だッ!
海面下から何かが襲ってくるぞッ!サメではない!早く船まで泳げッ!!」



「と・・・遠すぎるッ!」



「あの距離なら僕にまかせろッ!
−ハイエロファントグリーン−っ!!」



『−ザ・スペースルーラー−!』



得体のしれない何かと承太郎たちの間を新しく作った空間で遮る。これで大丈夫のはず。



素早い判断でハイエロファントを飛ばし、2人を引き上げにいった典明はすごい。
さすがだ・・・。




瞬間、何事もなかったかのように消えたその影に、俺たちはそいつスタンドだと言う事を理解した。








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