ぎんぎつね
□夢
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「んたろ...ぎ....たろ....銀太郎!!」
ハッ
......夢、だったのか?
ったくやな夢だぜ....
最近は夢なんて見てなかったのによ...
「ねぇ、銀....」
「あ?どしたんだよ、んな泣きそうな顔して」
「あの、ね。夢を見たの。銀が私の前から消えちゃう夢。」
は....?
「何だよ、その夢は。んな事あるわけねぇだろ。お前より長生きするっつーの」
「うん....分かってるんだけど、ね。」
「はー...どうせろくでもねぇ事考えてんだろ?....安心しろよ。最期の瞬間まで俺は
お前と一緒にいてやるよ」
「ッッ....うん、銀。大好き。」
「お、おう//」
同じ夢を見てるなんておかしな話だな。
分かってはいても、
お前が消えていくのはつれぇよ。
だから。
少しでもそんな未来が遠くなればいい。
勝手に死ぬんじゃねーぞ。
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あとがき