ぎんぎつね

□夢
2ページ/4ページ


「んたろ...ぎ....たろ....銀太郎!!」

ハッ

......夢、だったのか?

ったくやな夢だぜ....
最近は夢なんて見てなかったのによ...

「ねぇ、銀....」

「あ?どしたんだよ、んな泣きそうな顔して」

「あの、ね。夢を見たの。銀が私の前から消えちゃう夢。」

は....?

「何だよ、その夢は。んな事あるわけねぇだろ。お前より長生きするっつーの」

「うん....分かってるんだけど、ね。」

「はー...どうせろくでもねぇ事考えてんだろ?....安心しろよ。最期の瞬間まで俺は
お前と一緒にいてやるよ」

「ッッ....うん、銀。大好き。」

「お、おう//」



同じ夢を見てるなんておかしな話だな。


分かってはいても、

お前が消えていくのはつれぇよ。

だから。

少しでもそんな未来が遠くなればいい。

勝手に死ぬんじゃねーぞ。





NEXT→
あとがき
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ