Novel
□Treasure
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「ザックス、ピアス新しくしたのか?」
出迎えてくれた恋人は開口一番にそう言った。
「ああ、同僚のヤツがもう付けないっつーから、デザイン気に入ったし貰った」
「ふーん」
金髪チョコボ、クラウドは少しがっかりした様子で視線を逸らした。
「…?…クラ、どうした?」
後ろから抱き寄せて腕の中に閉じ込める。
すぐに顔を赤くしたクラウドは、じたばたと暴れ身体を離すようにする。
「何でもない!…っ!いいから離せ!!…っ、ひぁ!」
クラウドの言葉を無視して、首元にキスをした。
クラウドは不意をつかれて鼻から抜けたような声を出した。