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□U
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オリオンがいろいろと教えてくれたけど、オリオンはもちろん今いる世界を知るわけがない。

だからほとんどは、自分でどうにかしなくてはいけないようで記憶喪失とは案外厄介なものだと思った。

でもオリオンとは記憶を取り戻すためにがんばろうとなった。
基本的にはあんまりいないけど、家に一人のときとかはいてくれるというからちょっとさびしくなくなった。

一人暮らししてると寂しいなって思うことが多いから。
オリオンとは仲良くなれそう。運命共同体みたいな感じがする。

さっそく、自分の家に帰ってきたわけだけど。

「何か思い出す?」

家に戻ったときに一人暮らしをしていたことを思い出した。そのことを伝えると、オリオンは記憶戻るの早いねと笑っていた。

壁に貼られているカレンダーを見ると冥という漢字に丸がついている。これは…?

「この冥ってやつ僕もわからない…うわー!早速困ったね…どうしよう」

「えーっと…携帯に何か情報がないかな」

ピッとボタンを押して、携帯のカレンダーをみると壁のカレンダーの冥の字があるところにはバイトと書かれていた。

つまり冥ってバイトのある日ってことなのかな。

「バイトって…君、場所分かるの?」

「わからない」

オリオンが早速ピンチだと騒いでいた。

確かに来なかったら誰か知り合いが家に来て、記憶喪失だってばれたら病院に連れて行かれる。

病院はだめだとオリオンは言っていた。刺激がないと記憶喪失は治らないままなのだと。

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