物語

□永久迷路
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冬月




儚く まるで存在などなかったかの様に...

君の名前 聞くだけでね
僕の心 締め付ける
何もかもから 解き放たれて
君だけを 見ていたい
全てにおいて 君の存在だけが
僕を揺らしてる 君が示した道で

花など咲かない この冬に
恋をして 砕け散る
何もない事が 君の居ない世界が モノクロに変わっていく
色鮮やかに 彩られたパレット 黒で塗り潰す


まるで僕など 居なかった様に
君だけは 過ごしてと
いつか言われた言葉
「存在しなかったかのように、風と共に消えていきそう」
離さないでね と約束した言葉
守れそうにもない

枯れゆくだけの この冬に
雪と共に融けて消え去る
僕の瞳には 君だけが映されて
どうにも 止められない


最後に一目と もう何回繰り返して 君から 離れられない
仲間なんだと 告げる君の声に
溢れる涙 止まらない




「ありがとう」 「さようなら」
君だけは幸せでね
カッコつけて 強がって 僕の心が叫ぶ
心の中で 挨拶だけ済ませておきたい
君に言えない事 許さないでね


ありがとうございました
君と過ごした仲間の日々 君に恋した自分だけは
一生の 宝物...






END
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