ああ、待っていたよ。
迷子になったら皆まず此処に来るんだ。
此処の説明と地図、見たいだろう？
まず此処はさっきも言った通り説明と地図のある場所だ。
此処に来た君は素直な子だね。
来なかった子は…そうだな、消滅していくんじゃない？
それじゃあまずは説明だ。
よく聞いてね。
此処は現実ではあるが、僕たちの知る現実ではない。
…世界が違うと思ってくれたらいいよ。
そして僕たちの命を好きに出来てしまう人が遠い所にいる。
その人に後から会いに行くと良い。
それから、注意して欲しい事がある。
此処の主は繊細ではないけれど、思わぬ所に爆弾を抱えていてね。
だから人を不愉快にさせてしまう発言もあるかもしれない。
もちろん、ちゃんと読めばならずに済むけどね。
あと、主の名前−…本名は不明なんだ。
例え君が知り合いだとしても、言ってはいけないよ。
そうそう、此処には物語もあるんだ。
それは、主の気まぐれでできる不完全で可哀想な物語だよ。
ちゃんとそこに書いてある注意事項を読むといい。
まあ、ざっとこれくらいかな。
え？全然分からない？
ははっ、なに言ってるんだ。
僕たちの現実世界ではないんだから、全て分かる訳ないだろう？
さあ、次は地図だ。
此処は何処かは分かるね？
此処を出て次にある扉は主の部屋だ。
主が自己紹介してくれる。
三番目の扉は主の呟く部屋。
四番目の扉は物語。
五番目の扉は交流の場。
六番目の扉は主へ文を出す場所。
さあ、覚えたのならお行き。