裏僕小説

□愛しのルカ(ルカ×ユキ)
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コンッコンッ

「ルカ?」

「……」

(あれ?いないのかな?)
「ルカ、入るよ?」

何だか心配になったので、ドアを開け中に入った。
すると、彼にしては珍しく余程眠かったのか、本を開けた状態で、ソファに腰掛け眠っていた。

やっぱりルカは、寝ていても様になる。


ユキはルカを起こさないよう、彼の横に座り見つめながらクスリと笑った。

「ルカ…、よく寝てる」
と突然、ユキの肩の上にルカの頭が、倒れてきたのだ。
ユキは起こしたと思い、罰が悪そうに彼を覗いた。

「ルカ?」

「・・・」

(よかった、起こしてないようですね。)
「それにしてもルカ、綺麗だなぁ…」

今ちょうど窓から差し込むオレンジ色の夕日が、彼の漆黒の髪や長い睫毛に色を落とす。
あまりの美しさにユキは、しばらくの間見とれていた。

「少しだけ、触ってもいいかな…?」

そっとだがルカの髪を、まるで櫛を通すようにとかしてみた。
すると髪は、フワリと滑るように落ち、そこから彼特有の香りがほのかにかもし出す。

「やっぱり何度触っても、ルカの髪は柔らかい。お肌も、綺麗…」

何度か髪や肌など触った後、唇に差し掛かった時に、ユキはそっとルカに呟いた。

「あのね…ルカ…」

「僕…、ルカに恋いしちゃったみたいです」

「‥‥‥」

「すみません…、迷惑なのは解ってるんです」

「ただ…、いつも寂しい時や一人の時はこうやって傍にいてくれて、それに身体をはってまで、僕を守ってくれるルカの姿を見て思ったんだ」

「僕…ルカにならすべて、捧げたいと…、何されてもいいです」

「ルカ…愛してる」


「それなら…」

「!!!」
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