裏僕小説

□悪魔のクリスマス(ルカ×ユキ)
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時は12月、真冬真っ只中である。外は雪がチラつき、行き交う人々は白い息を吐いている。街は今、人々が楽しみにしていたクリスマスシーズンに入っており、黄昏館もクリスマスムードにするため、部屋中にクリスマスの飾りがついている。
特にメインとなるのが、黄昏館の出入り玄関口にある、大きなクリスマスツリーである。そこには、キラキラと輝くものがたくさんついており、更に部屋中を明るくさせた。



俺は今、ユキに呼ばれ部屋にいる。

「ユキ、どうした?」

と言いながら、ユキの隣のソファに腰掛ける。彼はかなり深刻に悩んでいるらしく、洋服、雑貨などの数種類の雑誌とにらめっこしていた。

「うん…、ねぇ、ルカ…、クリスマスプレゼント何が欲しい?」

要件はこの事だったのか、ユキは真剣に悩んでいるらしく、俺の顔をじっと見つめた。

「クリスマスプレゼントか??」

「俺は別にないが…」

「何かありませんか?ずっと前からこれが欲しかったとか…」

「他の皆さんのプレゼントは、決まったのですが、ルカのだけはどうしても解らなくて…、すみません…、僕が一番近くにいるのに解らなくて…」

「気にするな」

「でも…」

そのあと言葉を詰まらせたが、少しばかり照れながらこう言った。

「ルカは…、その…、特別だから…///、僕に出来ることなら何でもしたいから」

「だから、欲しい物があったら言って!何でもするから!」

ルカは考えた…。欲しいモノなど考えたことが無かった為、これと言って無かった。

『どうしたらいいんだ?俺は何が欲しいんだ?俺はユキさえいればいいんだが…』

ふと、ユキの言葉が頭の中に過ぎった。
《何でもするから》

「!!!」

ルカは何かを思い出したのか、口角をあげ少し笑った。

「ユキ…、本当に何でもしてくれるのか?」

「??」

「はい!!僕に出来ることなら、何でも言って!」

そう言ってニッコリと笑った。


「そうか…、なら…、ユキからキスしろ」
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