裏僕小説

□cherry blossom 第1話
1ページ/5ページ




「…わぁ、心地良いですね」

「…あぁ、そうだな」

今は学校が終わり、こんないい天気に散歩がしたかったので、
ルカにお願いをして一緒に同行して貰っている最中です。

「ごめんね、ルカ…。無理に聞いてもらっちゃって…」

「構わない…、お前が望むなら聞いて当たり前だ」

ルカはニッコリと微笑み返した。
ほんと、ルカの笑顔は美しい。
絶対に僕だけにしか見せないこの笑顔…。
ごく普通に笑ってるだけなのにこのドキドキ感、心臓がいくつあっても足りないくらいだ。

「どうした?ユキ…、顔が赤いぞ?」

ルカは心配そうに、質問をしてきた。

「えっ?あっ!!何でもないよ///」

(まさか…、見とれてたなんて言えないよ…)

「何でもないならいいが…」

「あっ!!今日は桜が満開と聞いて、今からそこに行きませんか?
…というか、付いて来て欲しいんだけど///」

「それはいいが…、サクラとは何だ?」

ルカは不思議そうに、首を傾げてユキに聞いた。
ユキはクスッと笑うと…。

「フフッ、それは、見てのお楽しみです!」

と言って、急ぎ足で目的地まで歩きだした。

(本当はね散歩がしたいなんて嘘なんだ。どうしてもルカに見て欲しい桜があるから…)

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ