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□6th down 不確かな存在
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6th down 不確かな存在
(Hiruma.side)
「ぶっ・潰・せ!はっ・倒・せ!」
「ぶっ・潰・せ♪はっ・倒・せ♪」
「ヒメ…ノリすぎ…」
ラダーをやる俺達に混じって、端で一緒にステップを踏む糞ヒメ。
初めは実践練も一緒にやるー!なんざ言い出して、糞マネに止められてやがった。
「それにしても…もうちょっといいかけ声ないのかな…」
糞チビの言葉に、両隣の2人が心底嬉しそうに「水・ギョ―・ザ―♪」と声を上げる。
「「チャー・シュー・メーン♪」」
「「バン・バン・ジー♪」」
「………」
「おーし。次、実践形式のパス」
実践形式と聞いていつも通り糞マネがチビを止めに入ったところで、アイシールドを呼んで来いと糞チビを部室に向かわせる。
少しして糞猿も部室の方に走っていくのが横目で見えた。
「あの糞猿…」
「あー、モン太にはすぐ気付かれちゃうよ」
アイシールドの正体、と暗に付け加える糞ヒメに、「野生の勘か」と返す。
「………そこは友情なんじゃない?」
「そう思ってんなら間置くんじゃねえよ」
そう言ってやれば、モン太ならありえなくもないなーって、と無邪気に笑う糞ヒメ。
「…テメーそれ糞猿の前で言ったら機能しなくなんぞ」
「あはは!怒られるねー、確実に!」
「(…気付いてねーのか…鈍感にもほどがあんだろ)」
哀れな糞猿と、糞チビが戻って来たところで練習を再開させる。