長編

□早乙女学園?
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社長から、朝早くにメールが届いた


ー今から事務所に来てくだサーイ☆ー




要件を記入しなさいよ
何が待っているのかと考えるだけ恐ろしい
これを無視すれば後がいろいろとメンドクサイだろう
とりあえず社長の元へと思い身支度を済ませ、社長室へとやってきた




「それで、今回はどんな無理難題ですか」

「早乙女学園を知っていますカー?」




早乙女学園
倍率200を勝ち抜いた者だけが入れる芸能専門学校
卒業オーディションに向けて勉学に励み見事合格した者は晴れて芸能界デビューが保証される




「嶺二の卒業校ですよね」

「イエース!!Youには今日1日早乙女学園にいってもらいまーす!!」

「…………………はい?」

「この制服に着替えて行ってきてチョーダイ!!」

「え?待って??………え??」














「来たのはいいけど…いったい何をすればいいの?」


早乙女学園の制服に着替え、とりあえず足を運び入ったはいいが…
私はここでいったい何をすればいいの?



「とりあえず校舎の中でも見ますか」





なんの目的も無いまま校舎内を見物することにした
しかし、ここはどこぞの貴族の屋敷なのだろうか
何もかもが大きすぎるこの建物に驚くばかりだ
社長が学園長だと言われると納得してしまう




「設備も完璧みたいだし、ここで勉強できている学生達は幸せ者ね。でも、やけにみんな落ち着きがないわね」




そう、優雅な雰囲気が漂うこの建物
だが肝心の学生達はどこか落ち着きがなくソワソワとしている
なにかあるのか?



「………あの子はダントツね」




私が目に付いたのは窓の外にいるオレンジの髪の少女
頭を抱えて考え込んだり、オロオロしたり、顔を赤くしたりと忙しそうだ
私はなんとなくその子が気になり外に出てみることにした

校舎から出てくるとその少女はまだその場所にいた





 
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