長編

□一番の友達
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「ねぇねぇ、亜弓ちゃんってお友達いないの??」






嶺二の失礼な質問に不機嫌な顔を見せ「なんで?」と質問を質問で返す






「亜弓ちゃんって仕事以外には興味無しって感じじゃない?お友達と遊んだりとかそういう話も聞かないから」

「興味がないんじゃなくて持つ暇がないの。だからって友達がいないなんて決めつけないでよ」

「じゃあさ、じゃあさ!最近連絡取ったり遊んだりとかした人いる??」






そう言われると、高校の子達とも連絡とらなくなった
それにこの仕事を初めて休みなんてあるようでないもの
予定の会う人も、会わせる人もいない

返事をしない私に嶺二が「ほら!やっぱり!」と指を指して言った






「別にいいでしょ!!なんで嶺二にそんなこと言われなくちゃダメなの!!自分だっていないじゃない!!」

「チッチッチ!僕にはランランやアイアイやミューちゃんがいるもんねー!」

「それなら私も一緒じゃない!!」





人のことを言えない嶺二にいつもの落ち着いた口調ではいられなくなっていた
子供の喧嘩のように言い合いをしていると仕事を終えた蘭丸がやってきた





「うるせーぞテメーら!!外までまる聞こえだ!!」

「あ!丁度いいところに来てくれました!」




そういって嶺二は蘭丸の腕を取りまるでカップルがするように蘭丸の腕に頬をスリ寄せた





「ねえねえランラン!僕たち友達だよね?」

「はぁ?何気色な悪いこと言ってんだ」

「さっき亜弓ちゃんには友達いないって話ししててね!僕にはQUARTET NIGHTのみんなが友達って言ってたの!!」




その話を聞いて蘭丸は私に視線を向け「何嶺二乗せられてんだ」と呆れた顔をされた





「俺はお前と友達になった覚えはねえ」

「えぇぇぇぇ!!そんな!!!!じゃあ、亜弓ちゃんは!?!?」





嶺二の問いに蘭丸は再び視線を私に向け数秒考え込んでから「コイツも違う」といった
その答えに私は赤くなりそうな顔を必死で抑えた
私たちが付き合っていることはみんなには内緒
そんな言葉がさらに動機を激しくさせる




「だいたい、亜弓にはちゃんと友達いるだろ」




蘭丸のまさかの言葉に「え?」と驚きの声を揃えた嶺二と私
「なんでお前まで驚くんだよ」とまた、呆れ顔をされた





「お前がここに来てすぐの頃言ってただろーが、友達ができたって」

「来てすぐの頃…………あっ!」




私は唯一シャイニング事務所でできた友人を思い出した




「そうだ!この後も会う約束してたんだった!!」




私は急いで荷物をまとめ事務所に大急ぎで走り出した







「お前、あんまアイツにちょっかいかけんなよ?命ねーぞ」

「え!?なんで!?!亜弓ちゃんのお友達そんなに怖い人なの!?!?」

「………人じゃねーな」













(ロドリゲスさん!!お久しぶりです!!元気にしていましたか?)

(ガルッ)








(と、いうわけだ)

(こわっ!!亜弓ちゃんのバック怖すぎ!!!!)













 

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