長編

□グループ
3ページ/3ページ



今日から社長専属の秘書生活

何日体が持つだろうか……
それを考えるだけで朝からため息ばかりだ


社長室の前に立つとドアノブを握り動けない
一度深呼吸をして心を落ち着かせる
大丈夫、この一年で私は精神力や体力を鍛えられているはず
あの滅茶苦茶な社長なんかに負けてたまるか




「スー………ハァー………よしっ!」



ノックを忘れ勢いに任せ社長のドアを開ける



だがそこに待っていたのは社長ではなく




「あっ!おはよん!」

「おせーぞ」

「マネージャーが遅刻ってかんがえられない」

「さっさと入ってこい愚民が」



「なんで?」



(元)担当アイドル達4人だった




「これって……」

「ハッハッハー!!グッドモーニンGood!!!!」

「うわっ!!」



床がいきなり剥がれいつものようにド派手に登場を決めた大男
シャイニング早乙女に久しぶりに驚きを見せてしまった
状況が把握できていないのはどうやら私だけのようだ




「社長、これはいったい……」

「今日は新しいアイドルグループのグループ名発表デース!!!」

「はぁ!??」


新しいアイドルグループ
4人が社長室
でも、グループ結成の説得がダメで

あれ??




「勝手にマネージャー下りるなんざ良い度胸だな」

「……蘭丸」

「このシャイニング事務所にいる限り俺の下僕だ」

「……カミュ」

「僕たちをまとめられるのなんて亜弓意外だとすぐに辞めちゃいそうだしね」

「藍ちゃんまで……どうしたの?」




私が困惑していると「もー!3人とも素直じゃないんだから!亜弓ちゃんが困ってすでしょー」と嶺二の声が聞こえた


「亜弓ちゃんに離れて欲しくないの、亜弓ちゃんとの仕事はとっても楽しいし何より僕たちのマネージャーなんて亜弓ちゃんじゃなきゃダメなんだよ僕らは」

「嶺二」



そんなこと言われたら
泣いてしまいそうになる




「だから辞めるなんて言わないで?いっぱい迷惑かけた分今度は僕たちが亜弓ちゃんに何かをするばん」

「仕方がなく引き受けてやるだけだ、有り難く思え」

「仕事だからね。それに大々的にアイドル活動するのにちょうどいいし」




ポンと大きな手が私の頭に優しく乗っかった
蘭丸の大きな手




「その…なるべく迷惑かけないように努力する。だから俺らのマネージャー続けてくれ」



照れくさそうにそっぽを、向きながら私の頭を撫でる
すごく嬉しい



「……これからもよろしくね」

「おう」



「それではグループ名を発表しマース!!!!ズバリ……QUARTET★NIGHTデース!!!!!」





カルテットナイト………



新しい私の担当アイドルグループ






「これからの活躍期待していマース!!!!!今まで以上に頑張ってくださいっ!!!!!!」





この出来事で、私は何が何でもこのグループを支えていこうと思えた


これからの活動は私の腕にかかっているのだ………





「全力で働かせてもらいます!!!」






 
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ