Dream〜SANJI編〜連載
□escape lady
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地面にへたりこんでその先にかすかに見えた後ろ姿にオレはただ、固まっていた。
ナ『…ジクン?……ねぇ?サンジ君!』
《えっ?》
頭上から降っているナミさんの声にはたと思考が戻った。
『ああ…ナミさんゴメン、なに?』
四つん這いのオレの頭上から見下ろす様なポーズにはぁ~υとあんたはほんとバカね…と言わんばかりの表情を浮かべながら言葉を繋げた。
ナ『私達はあちこちウソップ連れてロビンと買い物ついでに色々聞いて来る事にしたんだけど。サンジ君はいつもみたいに1人の買い出しで構わない?』
『あ…ああ….』
なんだかオレが固まってた間に話しがなされていたようで、ジェラード屋の兄さんにも上手く話しをつけたらしい。
絶対大荷物になるから買い付けた品はここ宛てに届けてもらい。集合は鐘が五つなる頃。
じゃあね!と手をヒラヒラさせてさっさとナミさん達は行ってしまった。
『ヌ…ぁミさ~ん…(涙)』
あのあっさりした感じはいつもと変わらないナミさん何だが、ああもつれないと切なかった。
アンちゃん大丈夫か?そうジェラード屋にかけられ、ああ…平気だ。そう答えてズボンの埃を払いながら立ち上がった。
『あ…所で、この街では何が名産なんだ?』
オレが訪ねるとジェラード屋はいくつか名前を上げて、教会裏の商店街に行くと良いと教わった。後、街から少し離れた丘に在るレンネット爺さんが造るチーズやヨーグルトは格別だから行けるなら行くと良いと教わった。
ありがとよ。そう伝えてオレは商店街へと歩みを踏み出した。