Dream〜SANJI編〜連載

□踊り子シエル
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「サンジさんは赤髪海賊団を知ってる?」

彼女の口から意外な名前が飛び出した。

「えっ?知ってるもなにも、この海じゃあとんでもなく有名で、そうじゃなくても、俺の船の船長の憧れる海賊団だよ?それが?」

「サンジさんの船長?えっ?もしかしてサンジさんは海賊のコックなのっ!?」

「あ、ああ…すまない。言いそびれたがそうなんだ。海賊船で家の船長に昔、俺がいたレストランで勧誘されてな。それ以来海賊でコックだよ。所で、赤髪海賊団と何の関係が?」

「あ、そうね。昔はこの島は赤髪海賊団がいつも停留していた島だったの。」

「へぇ…。拠点を作って旅をするのは昔からのスタイル何だな。それで?」

「赤髪のみんなはここに五年間居て、また違う海に行ってしまったの。そしたら、今の枢機卿様がこの島にやって来て今の街になったのよ…。昔は、凄く長閑な港町だったのに…。」

「ヘェ…。で?」

「うん。それで、私はおじいちゃんと暮らして居たんだけど。昔から踊る事が好きで踊ってたら、宴の好きな船長さん達に良く宴に招かれて踊るようになって。そのうち、隣の建物が停留中のすむ場所になったの。面白いお兄ちゃんがいっぺんに沢山出来た気分だったなァ…。」

「あ―。家の船長も言ってたなァ…。楽しくて、本当に良い人達だったって。それに、家のもう一人の仲間の親父が幹部に居てさ…。」

「えっ?お父さん!?お父さんの幹部ってヤソップさんしか居ないけど…。」

「そうなんだ。ウソップって言う、長っ鼻のヤツでさ…?」

「じゃあ!?もしかして、船長さんってルフィ君なの!!?」

彼女は急に興奮したように、俺の船の船長がルフィなのか確かめたがっていた。
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