Dream〜SANJI編〜連載
□踊り子シエル
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「あ、ああ…。ルフィだけど。それが?」
「シャンクスから、耳にタコが出来るくらいルフィ君の話し聞かされてたから、そんなに言うルフィ君にすっごく逢って見たかったの!」
(ルフィのヤツ、こんな素敵なレディに想われて羨まし過ぎるだろ…?。この野郎…。)
「ヘェ…。すげェ偶然だな…。俺達がこの島に来たのたまたまなんだ…。」
「そうなんだ…。嬉しい!後で、逢える?」
「もちろん!貴方の頼みなら幾らでも俺が叶えて、差し上げますよ?」
「有り難う!サンジさん!」
「礼を言われる事じゃ無いさ…。それで、何で裸足で街を逃げてた訳?」
「うん…。それは…。買われる所だったって言ったら分かる?」
彼女の表情が、一瞬にして曇った。
詳しく聞けば、今日の祭りを見に来ていた来賓の貴族が彼女を気に入り破格を叩きこの島から連れ出す話が纏まったのだとか。
更に、その貴族は躍り終った彼女にすっかり欲情し、人目も構わず衣装に手を掛けたのだった。
ひ弱な貴族と違い、元々足が早い美紀は遊び心で赤髪の船長に戦いかたを多少習い護身程度は心得ていた。
なので、隙を狙い裏町へと駆けていたのだった。