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□カレン
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すると、滝君は一瞬驚いた顔をしてから私の頭を優しく撫でた。




「ごめん…」


『…っ…』




私を抱き締める腕が

頭を撫でる手が

優しくて、優しくて…




「俺は名前といる時が一番楽しいし、名前が一番好きだよ」




優しくて、優しすぎて

幸せすぎて…。




『私も滝君が好き…っ』




そっと囁く貴方への言葉

ギュッと抱き締めて、
たくさん甘えた。


コレ全部、今までの分…。




「フフッ、可愛い…」


『可愛くなんかないよ…』


「ううん、本当に可愛いよ。今までこんな事もしてあげてなかったね」




ごめん…


耳元で囁かれ、

それから耳に滝君の唇が落ちてきた。


赤くなる私を見て滝君はとても嬉しそうに笑う。




「これからは何でも言葉に出すことにするよ。例えば…」






キミが好きだよ


キミはとても可愛いね






「キミを愛してるよ…」






最後のそれはとても小さい声だったけど、確かに聞こえた。




いつだって貴方は私の傍にいてくれる。


貴方がいれば、何でも出来る…



そう、思ったよ。










END
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