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□Love
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私の彼は冷たいです





*Love*











「ねぇー」

「ダメだ」

「ねぇーってば」

「ダメだっつってんだろうが!」



彼女に言う台詞じゃないと思いつつ、首を縦に振ってくれない薫を横目で睨んでさらに文句をもうひとつ。



「ケチー!
私もタケ達みたいに2ケツしたーい!!」

そう、さっきからずーっとお願いしてるのはコレ。


制服で2ケツは女の子の夢なのに
"そんなわけねぇだろ"
とまったく聞く耳を持ってくれない。


「一回!一回でいいから!」

薫の制服の裾をつかんで
指を一本立てながら一生のお願いをここで使ってしまいそうなくらいの勢いでお願いしてみても


「…チャリ通じゃねぇし」



これだもん。


「放課後デートで帰ってからでもいいよ!」

ああ言えばこう言う作戦で
私も粘るけど



「………めんどくせぇ」




さらに酷い返事にへこまされる。


あーあ。
これ以上言っても薫の機嫌が悪くなるだけで何もいいことはないのかも。


めんどくさくたって、愛しい彼女のためなら一回くらいいいじゃんか!!



むしろ、そんなに嫌がるってことは私もうそんなに愛されてないのかな…。



自分で考えたくせに落ち込んでしまう。



「………名前?」


そんな私を心配そうな声で呼ぶ薫。


チャンス!!と思ってニヤッと笑って見つめれば、あっさり目を反らされた。







「はぁ…。
もういいや。
タケに乗せてもらうから」


ほんとは薫とがいいけど
とりあえずニケツを体験したいんだから仕方ない。



やっとこの押し問答が終わった!
さぁ、楽しい話をしようと思うよりも早く



「止めろ!!」


彼の怒鳴り声が耳に響く。
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