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□Happy New year
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幸せな一年になりますように




*Happy New Year*




「な…んで」


家族と紅白を見て、年越しそばを食べて、まったりしていたら非常識な時間のチャイムに不思議がりながらもドアを開ければ



「あん??
何、そんな格好してんだ!
初詣行くぞ」


暴君王子と



「名前ー!
跡部が、なんでも買ってくれるってー!
嬉C〜!!」


「寒いんだから、早くしろよな」

「宍戸さん!
女性は支度に時間がかかるもんなんですよ」


「ええやんなぁ。
部屋着姿も十分可愛くてそそるで」

「新年になっても侑士は変わんねぇな」



誰一人としてあけおめを言わないワガママ氷帝R陣。
こっちを睨んでるだけで何も言わないけど日吉までちゃんといるし。




「いや、意味わ…わわっ!?えっ!?」


全部話す前に、跡部の指がパチンとなり何処から来たのか謎なSPのような人たちに抱えあげられ、いつの間にか綺麗な着物を着せられていたという…



「…くるしい」


「どうせ、食いすぎたんだろうが」



私の食生活見てたのか!?
とキッと怨めしい顔で睨んでもご機嫌な跡部には無意味だった。




「名前、前向いて歩かねぇと転ぶぞ。
なんなら俺様が手でも「名前ー!ちょーキレイ!!
スゲェー!俺、王子様役ー!」




「さすがジローやな。
軽々名前ちゃんの手奪ってったで」


「うっわ……跡部ちょー怒ってんじゃん」


「なんだかんだ言って跡部さん、名前先輩にたいして過保護ですもんね。
ねぇ、宍戸さん…って、あれ??」




「ったく、そんな引っ張ってもいつもと服が違うんだから歩けねぇよ。」

「早く歩かせて、靴擦れが出来たり、転ばれても迷惑ですから」



いつの間にか傍に来ていた宍戸に日吉。

ジロちゃんのハイテンションさを宥めて落ち着かせてくれて助かったけど、優しいんだか貶されてるんだかわかんないんですけど!



一応お礼は言ったけど神社に着く前にすでに疲れてきた…。




「てめぇら、邪魔なんだよ。
名前の隣は俺様に決まってんだろうが」


さらに疲れるであろう存在の声と共に、突如後ろから伸びてきた腕に捕まり、倒れるかと思ったらそこにあった跡部の体に寄りかかる形になってしまった。


あー…誰にも会いませんように!
見られませんように!
誰かに刺される事態になりませんように!!!



なんて願いも虚しく
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