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□Happy New year
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「いつ決まったんや??
名前ちゃんの隣は俺専用って言うてるのになぁ」



跡部から引き離してくれたのは王子様ではなく妖しい笑みを浮かべた忍足で

相変わらず密着度が凄いんですけど!


「クソクソ侑士!
何でいつもそいつの横行くと無駄に触るんだよ!
名前も!
俺以外の奴に触らせてんな!!」


「へ??」



忍足から離れようとしてたら聞こえた言葉にキョトンとしてしまった。

対照的にニヤニヤするR陣。

それに気づいて真っ赤になっていくがっくんが可愛くてつい口に出せば



「っ〜!
俺はお前にカッコいいって、思われてぇんだよ!!」



ますます可愛いことを言われてしまった。


でもこのまま止まってると注目を浴びてしまうから隙をついて再び歩きだせば



「あ、名前先輩。
そこ、段差ありますからね」


「ほんとだ!
ありがとね、チョタ」


然り気無く手を出してくれる紳士さにみんな見習えと思いつつ笑みを浮かべてお礼を言えば、なんだか嫌な視線をいろんなとこから感じる…。




「名前。
全員で行くのはやめだ!
今此処で一緒に行きたいやつを選べ!」


「えー!?
もう、目の前だよ??」



「たまにはええこと言うやないか、跡部。
新年早々名前ちゃんと二人きりになれるチャンスやん」


いやいや。
参拝してる人いっぱいいるから。



「別に俺はどうしてもってわけじゃねぇけどよ。
名前的にも、他のやつらと行くよりは俺と行く方がマシなんじゃねぇか??」


「名前先輩は、どんくさいですからね。
怪我してマネ業サボられても困るんで、仕方ないから守ってやりますよ」


「さっきの可愛い発言撤回するまで今日は帰さねぇからな!!
深い意味はねぇけど…俺と行くだろ!?」




なんなんですか、このツンデレ三人衆は……。


「名前ー。
みんなギスギスしてるから俺とワタアメ食べに行こうよ」



ジロちゃん、なんて癒し系なの……。



「俺なら背もあるし、名前先輩のこと絶対見失わないですし、絶対手も離しません、一生。」



ん??
今、然り気無くすごいこと最後に言ったよね!?
しかもさっきの爽やか紳士さがなくなって、なんか怖いんですけど!?



「さぁ!
名前、決めやがれ!」





……神さま。
私はこの一年平和に平穏に静かに過ごしていきたいです。











fin*
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