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□2nd Anniversary
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*2nd Anniversary*

〜真田ver〜







今日で付き合って2年目。

だけど、彼氏である弦一郎は本日も部活のため、特にデートやお祝いをするわけでもなく



「メールくらい、くれてもいいのに」



自分の部屋のベッドに寝転がりながら、虚しく呟いた。


1年目は、私から記念日メールを送って、気持ちを伝えたから、今回は…って思うのはワガママかなぁ。



そんな時、メールの着信音が響く。


急いで起き上がって確認すると

弦一郎から。





「覚えててくれたー!!!」


という喜びとは比例して、書いてあったのは甘い言葉ではなく、家の前に出てきてほしいってことのみ。



……忘れてる??




それでも会いたくて、ダッシュで階段を下り、外に出れば




「すまない。
夕食時に呼び出してしまって。」



ジャージ姿の弦一郎のかっこよさに嬉しさが勝って、首をぶんぶんと横にふり


「ううん、大丈夫!
部活お疲れ様。
どうしたの??」


自然とにやけてしまうのを、必死でこらえながら弦一郎の前に向かった。




「……これを、渡したくてな」





どこか恥ずかしそうに下をうつ向き、目線をそらす彼の後ろから出てきたのは




2本の赤いバラとその回りを囲むようにあしらわれたカスミソウの小さなブーケ。
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