短編
□おいこす。
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『ミケ〜』
ぎゅっ
俺に抱きついてきたのは彼女の名前。
抱きつかれるのなんてもう日常茶飯事すぎて慣れた(笑)
なんでかっていうと,俺の身長は163p。名前の身長は172pなのだ!
まさかの彼女がブルビリの中で三番目に背が高い。
俺はブルビリの中で一番身長が低いっていうのに…!
前までは特に気にしてなかったんだけど,ある日,名前に頭を撫でられた。
その日からだ。身長を気にし始めたのは。
ちょっと高めのヒールを履いてみたりだとか。牛乳を飲んでみたりだとか。
ヒールは急に高いのを履きだすと怪しまれそうだから3~4pくらいのを履いて,少しSeikaちゃんを越すくらいに。
まあとにかくいろいろ気にしてるのである。
Seika「ほんと,名前とミケって彼女彼氏逆だよね(笑)」
「はあ!?そんなわけないじゃん!てかSeikaちゃんも名前と並んだら逆に見えるよ!?」
宗弥「あー見える(笑)でもミケよりはマシだと思う(笑)」
『ミケ元々顔立ち女子っぽいもんね〜』
「「「名前は男っぽいよ?」」」
『みんなで言われると傷つく〜(笑)あたし男じゃないし』
Seika「というかまた背伸びたんじゃない?」
Seikaちゃんがそういうと,名前と宗弥が身長を比べだした。
『あっ,宗弥と一緒くらいになってる〜。また身長伸びた』
宗弥「もうすぐ名前に抜かれそう!いつになったら成長期とまるの」
『こっちがききたい』
これ以上名前の身長を伸ばさないでください神様…!
いつか俺が名前の身長を追い越せる日が来ますように。
そのときは思いっきりぎゅーってしたい。
END_