短編
□あまえんぼ。
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「名前ー」
ぎゅっ
「どうしたの?緩菜が甘えてくるなんて珍しいね?」
「最近名前で充電してなかったから!」
緩菜はもっと力を入れて抱きしめてくる。
「なにそれ。」
「だから充電!」
…
少しの沈黙が流れる。
すると緩菜が私の肩に顎を置き
「ねえねえ。」
と言う。
「なーに?」
「ちゅーして?」
「え〜…しょうがないなあ。」
ちゅっ
ほっぺたにキスをすると緩菜は嬉しそうに,にこ〜っと笑う。
可愛いなあ。
「ねえ。膝枕して?」
お?今日は一段とあまえんぼだな。
私は正座をして足をとんとんっと叩く。
すると,緩菜はすぐに私の足へと寝転がる。
「名前の足きもち。」
「太いからね。笑」
「どこが?全然太くないよ?細いのにふにふにしてて気持ちいいってこと!」
「緩菜の方が私より細いし綺麗じゃん。」
「だから〜〜〜……もういい。」
そういって緩菜は体を起こし,座る。
私もそれに合わせて正座から足を崩す。
「もっかいちゅーしてよ。今度は口に。」
「本当,あまえんぼだね。」
ちゅっ
「…へへっ」
また嬉しそうににこ〜っと笑う。
この笑顔が見たくてつい,甘やかしちゃうんだよなあ。
これからも可愛い笑顔を見せてね。
END_
⇒あとがき