短編
□そら。
1ページ/2ページ
「あ゛ーつ゛ーい゛ー…」
「あついねー。」
「せいかちゃんそんなに暑そうじゃないね?」
「そんなことないよ?」
「…せいかちゃんジュース買ってきて…」
「はいはい」
今日は本当に暑いなー。
熱中症で倒れてる人,きっといるだろうなあ。
自動販売機にお金を入れる。
あ,そういえば,ジュース何が良いか聞くの忘れた。
…ま,どうせオレンジジュースだろう。
自分のお茶と名前ちゃんのジュースを持って戻る。
名前ちゃんはベンチに座ってぐてぇーっとなっていた。
…何やってるんだろ?
「何やってるのー。」
「あっせいかちゃん。空見てたんだー」
手を出してきたのでジュースを渡す。
「ありがと」
と言うとすぐにキャップを開けてごくごくと飲み干す。
ぷはー!とおっさんの様な声をあげている。
僕も名前ちゃんの隣に座ってお茶を飲む。
ふう,と一息ついて上を見上げる。
あ。
「空綺麗♪」
すると名前ちゃんが急にジュースを飲むのをやめて
「でしょでしょ!」
と言ってきた。
名前ちゃんが作ったわけでもないのに笑
もう一回空を見る。
名前ちゃんも見る。
「綺麗だねー」
「快晴だね」
「こんな真っ青な空が見れるなら晴れも悪くないかもね」
「そうだね。」
笑っている名前ちゃんはなんだか,輝く太陽にみえた。
また君と真っ青な空が見れればいいな
END_
⇒あとがき