短編

□そら。
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「あ゛ーつ゛ーい゛ー…」

「あついねー。」

「せいかちゃんそんなに暑そうじゃないね?」

「そんなことないよ?」

「…せいかちゃんジュース買ってきて…」

「はいはい」

今日は本当に暑いなー。

熱中症で倒れてる人,きっといるだろうなあ。

自動販売機にお金を入れる。

あ,そういえば,ジュース何が良いか聞くの忘れた。

…ま,どうせオレンジジュースだろう。

自分のお茶と名前ちゃんのジュースを持って戻る。

名前ちゃんはベンチに座ってぐてぇーっとなっていた。

…何やってるんだろ?

「何やってるのー。」

「あっせいかちゃん。空見てたんだー」

手を出してきたのでジュースを渡す。

「ありがと」

と言うとすぐにキャップを開けてごくごくと飲み干す。

ぷはー!とおっさんの様な声をあげている。

僕も名前ちゃんの隣に座ってお茶を飲む。

ふう,と一息ついて上を見上げる。

あ。

「空綺麗♪」

すると名前ちゃんが急にジュースを飲むのをやめて

「でしょでしょ!」

と言ってきた。

名前ちゃんが作ったわけでもないのに笑


もう一回空を見る。

名前ちゃんも見る。

「綺麗だねー」

「快晴だね」

「こんな真っ青な空が見れるなら晴れも悪くないかもね」

「そうだね。」

笑っている名前ちゃんはなんだか,輝く太陽にみえた。


また君と真っ青な空が見れればいいな



END_


⇒あとがき



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