短編

□はなし。
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私は女友達より男友達が多い。

なんでかというと,女は面倒だから。

しょうもないことばっか話して,

しょうもないことで喧嘩して。

女って本当面倒臭い。

その点男友達って話しやすいし,

喧嘩しても遊びみたいなノリで一緒に居やすい。

だから私は今日も男友達と話している。


「昨日海行ってたんだけどさ,すげー暑かった」

「お前また海行ってたのかよ笑」

「相変わらず好きだねぇ〜」

「大体夏なんだから暑いの当たり前じゃん笑」

「確かに笑」

将海,優,燕,一樹という

いつものメンバーと一緒にいた。

男って話しやすいけどこのメンバーは

よりいっそ話しやすい。

いつもなら一聖もいるんだけど

今日はなかなか来ない。どうしたんだろ。

まあ特に気にせずにみんなと話す。

「あ。名前,頭に何か付いてるぞ」

「え,嘘!?とってとって!」

「はいはい………ん,とれた」

「ありがと!…あ,一聖!」

「…………」

ん?何か一聖怒ってる…?

一聖はむすっとした顔でこっちに近づいくる。

すると私の手を引っ張って教室を出て行く。

「ちょっと,一聖!?腕痛い!」

「………」

「きいてる!?」

「なにしてた」

「え…優に頭にのってたゴミ取ってもらっただけだけど」

「…俺以外に頭,触らせんなよ」

何言ってんの一聖…;

「え…?」

「俺以外のやつと喋るなよ」

「………」

「お前は俺だけど喋ってればいいだろ」

…私たち付き合ってもないのにこの人

何言ってるの!?どういうこと!?

たまに一聖の行動が読めない…。

「…私たち付き合ってないのに?」

「俺と付き合え。」

「はあ!?」

「拒否権はないから」

「ちょ,え?」

「返事は?」

「は,はい…?」

「おし。」

…なにこれ。

「じゃあこれからお前は俺の女な!」

あ,嬉しそう。超笑顔じゃん。










(ということでこれから他の男と喋んなよ)

(それは無理。)

(拒否権なし。)

(じゃあ別れよ)

(……優達だけなら許す)

(……ふふっ)


END_


⇒あとがき


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