短編
□ちこく。
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私が喜矢武くんの上に落ちてから何日かたった。
あの日から私と喜矢武くんは仲良くなった。
昼飯を屋上で一緒に食べたり,登下校を一緒にしたり。
いつも一緒にいるからみんなから「付き合ってるの?」ってよく聞かれる。
私は…喜矢武くんのこと好き。
喜矢武くんのことを考えると胸があつくってドキドキしちゃう。
喜矢武くんはどう思ってるんだろう。
今日の帰りにでも聞いちゃおうかな…
*
「おーい名前,帰んぞ」
6時限目が終わり,喜矢武くんが迎えに来る。
鞄を持ち,さっさと教室をでる。
喜矢武くんは私が徒歩だから,態々自転車を押して私のペースに合わせてくれる。
『ねぇ 質問していい?』
「お前が質問とか珍しいな,何?」
『…私のことどう思ってる?』
「はぁ!?」
『正直に言ってくれて大丈夫だから』
数十秒くらい沈黙が流れる
「…………好きだよ」
喜矢武くんは顔を赤らめて言った。
『今なんて…;』
「だから好きだっつってんだろーが!」
ぎゅっ
『ちょっ!//』
「お前が好きだ…付き合ってくれ」
『…はい//喜んで。』
「…じゃあ,これから俺のこと豊って呼べ!」
『…豊!』
「さんきゅ。」
豊は嬉しそうに微笑んで私の髪をクシャっと撫でた。
次の日手を繋いで学校に行くとみんなが「おめでとう!」って言ってくれて,これ以上の幸せはないなあと実感した。
それから私たちは学校公認のバカップルとなったのでした(笑)
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⇒あとがき