亀の生活
□日常
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不思議な不思議な生き物。動物図鑑には載ってない
それは……
「ポケモンじゃないよ?」
暗い、日の差さないニューヨークの下水道。チカチカと所々点滅している切れかけた電球。人間には暗いだろうけど、僕たちには十分すぎる明るさだ。逆に外が眩しすぎる。初めて出た時なんか、目が痛くなったぐらいだし
リビングからマイキーの笑い声が聞こえる。きっとお気に入りのテレビを見ているんだろう。レオとラフの声はしないから、また修行とトレーニングだろうか。僕の徹夜は3日目に入っている。誰も怒らない。怒っても言っても無駄だと理解してくれているから
「……少し休もっかな…」
まだまだ先は長いと一度立ち上がって身体を伸ばす。バキバキと鳴る身体は相当凝っているようだ