亀の生活

□お題1
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ちょこまかちょこまかと動く"それ"は常に視界の中にいる。時には足元、時には肩…軽いから問題ないのだが、飼い主がいなくて寂しいらしい"それ"はたまたま近くにいたラファエロに擦り寄ってくる

「……おい、クランク」

名前を呼ばれた"それ"はにゃーと鳴いた。弟のミケランジェロの拾ってきた猫だ。にゃーにゃーと鳴きながら擦り寄ってきたクランクはラファエロの膝の上で丸くなった。その様子は可愛らしく、無意識に口元に笑みを浮かばせそのふわふわとした背中を撫でてやる

「…お前のご主人様は何処行ったんだろうな?」

いつも賑やかなミケランジェロがいないだけで我が家は静かだった。レオナルドはスプリンターと外出しており、ドナテロはラボに籠っている。ラファエロ自身も日課のトレーニングを終えて暇だった。外に出る気分にもなれなかった
身体を撫でていればいつの間にかクランクは眠っていた。膝から伝わるじんわりとした暖かさにいつしか自分も眠気を感じ、仲良くソファーで眠りに落ちた
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